
Windows10、もうすぐ期限切れ!!アップデートするべき?
Windows10の無償アップグレードの期限は、2016年の7月29日。もうすぐです。
まだアップグレードを迷っている方もいるかもしれませんが、できれば無料のうちにアップグレードするのをおすすめします。
一般ユーザーにもWindows10が広まっているので、エンジニアとしても対応が必要なのでは?
Windows10、使い勝手はどう?
私は数ヶ月前にWindows7からアップグレードして、Windows10で使っています。
アップグレードにはかなり満足しています。
動作も安定していますし、起動・終了もWindows7の頃よりずっと速くなりました。
アプリケーションも、前から使用しているものの大半は動きます。
フリーウェアではいくつか動かないものもありましたが、Windows10で動作保証されているものに替えました。
しかし周りを見ると、保証外でも動くものもあるようです。
Windows10には32bitバージョンもあるので、かなり古いバージョンも動くようです。
もちろん、推奨はしませんが。
Windows10、開発者にはここが便利
特に開発者用機能ではないものも含めて、開発にも便利な部分をご紹介します。
パッケージ管理
Windows10では、パッケージ管理ツールのChocolateyが使えます。
もちろんOnegetも使えますので、使いやすいものを使用できます。
仮想デスクトップ
仮想デスクトップで、作業用、動作確認用など、用途に合わせてデスクトップを分けることができるので、仮想マシン環境を別に導入する必要がありません。
簡単に仮想デスクトップ一覧を表示し、移動できます。
作業中に少しだけLinuxを使いたい時や、Windows8.1で動作確認したいときに便利です。
コマンドプロンプト
コマンドプロンプトがパワーアップして、かなり編集機能が向上しています。
ただしなぜかまだ実験用機能とされていて、デフォルトでは無効になっています。
新機能を使用するときは、コマンドプロンプトを起動して「プロパティ」の「実験用」タブを確認してください。
アクションセンターとキーボードショートカット
いろいろなアプリや機能へ簡単にアクセスできるようになりました。
慣れれば、操作がかなりスピードアップするはずです。
他言語での表示
英語など他の言語で表示させるのも簡単です。
日本語環境では起動できないアプリケーションを使うときや、動作確認したいときに便利です。
その他、ウィンドウの分割表示やマルチ画面表示、DirectX12への対応やXbox Liveとの連携など、開発にも利用できそうな機能はいろいろあります。
Windows10、ここがイマイチ
開発にはあまり関係ありませんが、Windows10の今ひとつな部分をご紹介します。
既定フォントがいまいち
Windows10では、既定のフォントが変わりました。
しかしどうにも読みにくく、デフォルトのフォントを使用しているサイトはちょっと見づらくなっています。
コントロールパネルやレジストリからは変更できないので、ちょっと困ります。
未対応のハードウェアもある
対応したデバイスであれば、Windows10にアップグレードしたら、勝手に最新のハードウェアドライバを入れてくれます。
しかしハードウェアによっては、まだドライバが用意されていないものもあります。
DVDは再生できるかわからない
この機能は、元のWindowsのバージョンに依存します。
Windows7からアップグレードした場合は、そのままWindows10でもDVDが再生できます。
ただしもともとDVDが再生できないWindows8.1からのアップグレードでは、やはりDVDは再生できません。
開発環境は入る?
Windows10では、アプリストアのアプリケーションを充実させるためか、開発者用の機能が充実しています。
iOSアプリからの移植は特に簡単で、Visual StudioでXcodeのプロジェクトファイルをそのまま移植できます。
Androidからも、同じようにアプリケーションのソースコードから移植できます。
こうして他のOS用のアプリケーションを簡単に移植し、Windowsストアのアプリケーションが増えれば、Windows10もより使いやすくなり、ユーザーも増えるという戦略です。
もちろん、Windows用の開発環境はMicrosoftが無料で提供しています。
通常の開発環境も、次のように、いろいろなものがインストールできます。
- Algorithm Visualizer
- Unity5
- Visual Studio2015 for Desktop
- Python IDE、Python(x,y)、Anaconda、WinPython、Spyder
- MinGW(GCC)
- Sublime Text3、Atom
- Androidアプリ開発環境「Android Studio」
- 仮想化ソフト「VirtualBox」
- Eclipse
Windows10のインストール
もうすぐ無料期間が終わってしまうので、できれば無料期間中にアップグレードしておきましょう。
Windows8.1からはアップグレードでも安定して動きますが、Windows7からではクリーンインストールをおすすめします。
面倒なのが、Windows10にアップグレードする前に、前のWindows7/8.1でユーザー登録したときのハードウェア構成に戻すことです。
変更後のハードウェア構成のままでは、アップグレードの権利がなくなります。
HDDなどは交換したまま忘れていることが多いので、確認しましょう。
Macでは、OS X Yosemite以降のバージョンであればBoot CampでWindows 10 をインストールできます。
気に入らなければ
アップグレードしてみて「やはり違う」と思えば、1ヶ月以内ならダウングレードできます。
また、前のバージョンのインストールメディアを作っておけば、いつでもリカバリーできます。
メインのマシンでアップグレードするのが面倒なら、アップグレード対応のマシンを中古で安く買って開発環境を作ってみてはいかがでしょう。