ここ日本で知られている二大カルトに「Apple教」と「Windows教」があります。特にApple教は近年衰えてきたとはいえ、その教徒は遠く米国で行われる新製品の発表会を見て熱狂しますから、頭のおかしい軍団であることがわかります。さて、今回はそんなApple教とWindows教でエンジニアが使うのであればどちらのパソコンがいいのかについて書いていきます。
Apple教(Macbook)の魅力とは?
Apple教から出ているパソコンには「Macbook(無印)」「MacbookPro」「MacbookAir」「iMac」があります。このうち、iMacだけはデスクトップ型で、あとはみんなノート型です。これらの魅力には、以下の様なものがあります。
オシャレ
Apple最大の売りでしょう。むき出しのアルミボディに、黒いキーボード。そして、感動的な薄さ。私はApple教の人間ですが、最初箱を開けた時は泣いてしまいました。どこに持って行くにも恥ずかしくなく、最先端。ノマドする人や、女性、それから周りを気にする人には魅力的です。
軽い
Macbookシリーズは総じて軽く出来ています。最も軽いのは無印のMacbookですが、このMacbookには920gしかありません。パソコンなのに1kgも行っていないので、Apple信者がジェットコースターに乗る時も抱いたままなら、寝るときに枕元に置いて拝めるのもわかると思います。
起動が早い
Windowsの場合は、起動までに1分くらいかかることもザラかと思います。ですが、無駄を徹底的に省いたApple教のパソコンは異常に起動が早く、30秒もあれば起動も終わってしまいます。また、Apple教には「PCの電源を消す」という習慣もないため早いのかもしれません。
一方、Apple教はアメリカのスティーブ・ジョブズを頂点としたカルト宗教です。ですから、弱点もあります。
ファイルが送りづらい
Windowsの方が多いという前提にはなりますが、これはエンジニアにとっては致命的かもしれません。google drive関連のサービスを使えばよいものの、やはり企業ではExcelやword等の形式が必須になることも多々あります。Windowsソフトを入れれば解決しますが、それでも相手のパソコンとの相互性をいちいち考えなければならないのが面倒です。
Macbookシリーズでは、重い作業に耐久できない
軽い作業であればまだしも、ノートパソコンでプログラミングや動画、音声作成をする人にとっては深刻です。iMacであればできないことはありませんが、割高なのが弱点です。
ゲームをするには不有利
Macbookには、クリックからの反応までにカンマレベルでの誤差があります。通常時はそれでも良いのですが、ゲーマーには非常に辛いものです。
Windows教の魅力とは?
世界レベルで見るとApple教の信者は年々増加しつつありますが、それでも信者数でナンバーワンの座を守っているWindows教。Apple教が過激派の集まりなのに対し、こちらは一般人の人が入教しています。
ファイルを送りやすい
全世界で最もユーザーが多いWindowsソフトのパソコン。多くの企業ではWindowsソフトが使われており、また教育現場でもWindowsを前提とした教育が行われています。そのため、クライアントとのファイルの送受信も楽々。型くずれせず送受信できます。
万が一があってもどうにかなる
とにかくユーザー数が多く、しかもビジネスの場でも使われているWindows。そのため、サポートコミュニティも電話でのサポートも豊富です。Macbookでは、サポートコミュニティで解決できるトラブルは限られていますが、Windowsではほぼすべてのトラブルに対処できます。
選択肢が豊富
Windowsパソコンは、Appleのように販売元が独裁政権を握っているわけではありませんので選択肢がたくさんあります。小さいパソコンが欲しいのであればそれを買えば良いですし、大きいパソコンが欲しいのであればそれを買えば良いでしょう。より自分にあったPCが見つかるのがWindowsです。
費用対効果が良い
Macbookは、ムダを省くデザインに注力した結果スペックがなおざりにされてつつあります。一方でWindowsのほとんどのパソコンはそれに比べるとコスパが良く出来ており、消費者に優しいパソコンとも言えます。
一方、そんなWindowsにも欠点があります。
インターフェイスがしょっちゅう変わる
一貫性のあるインターフェイスの変更をするMacbookに対して、Windowsは突拍子もないインターフェイスの変更をします。サポートコミュニティが豊富なので、まだリカバリーできるものの、特に高齢者なんかはおすすめできないかもしれません。
AとBをかけあわせるととんでもないものが起こる
Windowsは自由政権を引いている分、AとBを同時に使ったらとんでもないことが起きた例がちょくちょく発生します。仕事で様々なソフトウェアを使う場合は不向きかもしれません。
全体的に外観がダサいものが多い
いくら日本メーカーが逆立ちしようが、イノベーションの国・アメリカで生まれたMacbookのオシャレさには叶いません。どう頑張ってもMacbookのシュッとした感じにはなれず、これまでかわいい系のパソコンを売りだしてどうにかしてきましたが、Macbook側もローズゴールドカラーを出してきましたので、もう限界かもしれません。
エンジニアはどっちを使うべき?
では、エンジニアはどっちを使うべきなのでしょうか。どちらの宗教にも熱狂的信者がいることには変わりありませんが、使い方で別れると思います。
Apple教に入信するべきなのは、こういった人たちでしょう。
- PCに負荷がかからない作業がメインの人
- 1kg行かないPCを探している人
- 薄いPCを探している人
- オシャレさが欲しい人
- クリエイティブさが欲しい人
一方でWindows教はこちらです。
- 負荷のかかる作業をする人
- デザインはどうでもいいから、安いPCが欲しい人
- ファイルのやり取りがすごく多い人
エンジニアはエンジニアでも「カフェで作業するのが好き」な人は完全にMacbookタイプですし「家にこもってコーディングしている」人はWindowsタイプでしょう。各々にあったPCを選べると良いですね。