メールは独自ドメインがいいの?GmailでもOK?

2016年8月14日

2021年6月18日

アドレスはどうしてる?

メールアドレスはいくつ持っていますか? エンジニアなら、プライベートでもいくつかのアドレスを使い分けているでしょう。 フリーランスとして独立するなら、そのうちの1つを仕事専用に振り分けるのが普通だと思います。 もちろん、クライアントとメールでやり取りすることもあるでしょうし、名刺にもメールアドレスが印刷してあると思います。 でもクライアントによっては、メールアドレスだけで先入観を持ってしまうこともあるようです。

フリーメールはだめらしい

IT系だとあまり実感はないかもしれませんが、少し前までは「ビジネスの場にフリーメールは非常識」という空気もあったようです。 フリーメールは簡単に取得できます。 1人でいくつでも取れますし、架空の名義でも取れるものが多いです。 また、何かまずいことがあったらすぐにそのアドレスを捨てて別なアドレスを取ることもできます。 そのため、信用度は低いとされているのです。 また、スパムを避けるためにフィルターがかかっていると、企業からのメールも受け取りづらいということもあります。 ネットショッピングでも、フリーメールへの注意書きがあるくらいです。 ただし、クラウドソーシングのマッチングサイトを経由する場合はメールアドレスが相手に知られることはありません。

Gmailでもだめ?

Gmailも、フリーメールの1つです。今やIT系でなくても持っていない人が少ないくらいですが、Gmailの信用度はどうでしょう?意外にも、賛否両論あるようです。

GmailならOK

Gmailもフリーメールですが、他のフリーメールとは別格という人も多いです。 何よりも、GmailはGoogleのアカウントも兼ねています。 ビジネスの場なら、メールのやりとりだけでなく、Google Driveでドキュメントを共有することも多いです。 その時には、当たり前ですが、Gmailアドレスをやり取りすることになります。 Gmailのセキュリティはたいていのプロバイダメールよりも上です。送受信するメールは自動的にウィルススキャンされますし、基本的に暗号化されています。スパムもかなりの割合で弾いてくれます。 普段使わない端末からアクセスするとお知らせがきますし、二段階認証を有効にしておけば、まず他人からは使えません。 もちろんIT系ならフリーメールだからといってGmailが信用できないという人はほとんどいないでしょう。

GmailでもNG

IT系でない大企業では、Gmailも弾くところはまだあります。理由はやはり「フリーメールである」ということだそうです。 そういう企業と取引する場合は、別なアドレスを用意することになります。 ちょっと手間ですが、そういう企業との取引のために、別なアドレスを記入した名刺を用意してもいいでしょう。 GoogleはGmailの中を見て分析しています。これはプライバシーポリシーにも記載されています。 コンテンツにマッチした広告を見せるためですが、その解析を嫌う会社も多いです。 GmailはGoogleのアカウントも兼ねていますが、Googleのアカウントは、何かあれば削除されてしまうものです。 アドセンスでの規約違反、不適切な画像の保持などが有名ですが、何かGoogleの規約に触れることがあれば、一瞬で消えてしまいます。 そういうリスクがあるので、Gmailはダメというところもあります。 人によっては、フリーランスとしてビジネスを行っているのに、独自ドメインやアドレス取得などの投資を行っていないという見方もあるようです。

信用されるアドレス・信用されないアドレス

では、どんなアドレスなら理想的なのでしょう? 信用度で言うと、次のような順番でしょうか。 会社発行のメールアドレス>独自ドメインのメールアドレス>プロバイダメール>携帯のキャリアメール>フリーメール フリーランスなら「会社発行のメールアドレス」はありませんが、独自ドメインのメールアドレスがそれに当たります。

独自ドメインのメールアドレス

屋号やポートフォリオがある場合は、それにちなんだ独自ドメインを取るのが理想的です。 無くても、自分の名前や業種にちなんだ独自ドメインを取るといいでしょう。 空いているかどうかはともかく、一番信用度があるのは「.co.jp」ドメインです。料金も高いです。 もちろん「.com」「.jp」でもOKです。 エンジニアなら「.net」などでも大丈夫でしょう。 「.xyz」など、比較的新しいドメインは空きが多いのですが、信用度は「.co.jp」ほどではありません。 独自ドメインを取る手間はフリーメールとあまり変わりませんが、有料な分だけフリーメールよりも信用度が上です。簡単に取れることがあまり知られていないからかもしれません。

プロバイダメール

最近は新たに取得する人は少ないようですが、一昔前のネットは、まずプロバイダとの契約から始まりました。 老舗の大手プロバイダなら、一応の信頼性があると見なされるでしょう。 プロバイダと契約するときに身分の証明がされているからです。 最近はアドレスだけで月に数百円からというプランがありますので、昔から持っているアドレスを維持するだけという契約もできます。

携帯キャリアメール

実際にビジネスで使うことはめったにないでしょう。 出先からの連絡なら、それこそGmailからでOKです。 しかし、携帯キャリアと契約するときにも身分証明が必要なので、一応の信頼性があると見なされるそうです。

フリーメール

Gmailの扱いはクライアントによって変わりますが、Gmail以外のフリーメールは一律で一番下になります。 マイクロソフトとの取引がある場合は、マイクロソフトのメールを別格にするかもしれません。 しかし、フリーメールの「使い捨て可能」という特性を活かすこともできます。 クライアントから何らかのファイルを送ってもらう場合、一旦フリーメールで受診すると、仮にウィルス付きのファイルを受信しても、メインのアドレスは無事に守れる、という手もあります。

ローカル部分は

ここまではメールアドレスのドメイン部分の話でしたが、メールアドレスにはローカル部分もあります。@の前の部分です。 個人の連絡用アドレスだと、ここが密かな趣味を全面に押し出したものだったり、個人情報全部載せだったりします。 そういうアドレスではやはり信用度は今ひとつ。 ビジネスに使うなら、ローカル部分はシンプルに「info」とか「(名前)」にしておくのが無難です。恥ずかしくないものを。

メールクライアントは何がいい?

独自ドメインを取るのはいいのですが、独自ドメインで取れるメールはWebメールが多いです。 それではちょっと使いにくいですよね。 ここで、Gmailが使えます。 簡単なのは、独自ドメインのメールを自分のGmailアドレスに転送する方法です。 ただしこれをやると、独自ドメインのメールもGmailに来たメールも同じように受信トレイに入ります。 ヘッダーを見て区別したり、ラベルをしっかり設定する必要があります。 メールの送受信は普通にできます。 スマートフォンなら、Gmailのアプリケーションをメールクライアントとして扱って独自ドメインのメールを送受信できるように設定することもできます。 いくつもメールボックスができ、それぞれ別な受信トレイに入るので、どのアドレス宛てのメールかがわかりやすいです。 どちらにしろスマートフォンで簡単に操作できるので、Gmailのメールアドレスを使わなくてもGmailアプリを活用すると便利です。