独立する前にこれだけはやっておけ!~営業活動の準備編~

2016年5月18日

2016年5月18日

フリーランスとして独立するということは、営業も自分でやるということです。 独立前からある程度顧客のアテがあれば独立してもはじめのうちは仕事がありますが、今後何年、何十年あなたの人生を考えると、やはり営業活動が必要となります。

「相手に伝わる」技術力とコミュニケーション力はとても重要です

知識や技術力に関することは営業とは何も関係ないように思えますが、これも大事な営業活動の1つ。 どれほど優秀なエンジニアでも、何ができるのかを説明できなければ仕事は獲得できません。 自分の作業や実務については、知識のない人にもしっかり説明できるようにしておきましょう。 技術職の方に多く見られる知識で相手を打ち負かすのではなく、知識を誰にでも分かりやすく伝える為には、相手の信頼を得られる様なコミュニケーション能力が重要なのです!! また、仕事の取り掛かり方から完成までの流れを1人で出来るのは当然ですが、その流れを説明し、プレゼンテーションできるようにもしておきましょう。 今までは技術的な部分が出来れば会社内で評価されていた方も多くいると思います。 コミュニケーション能力がなくても「技術的な事が出来れば良い」は個人で仕事をするならばその概念捨てて下さい!! あなたが、世の中に革命を起こせる位の技術力を1人の力で担えるのなら、コミュニケーション能力の有無は問われません。 ただし、独立した「フリーランスのイチ技術者である」と言った気持ちでこれからはお仕事に望まなければ本当にこれからの人生の中で失敗する可能性が非常に高いです!! 今は良くても数年後、数十年後には失敗することだって考えられます。 ご自身が仕事をするまでの一生を考えた上でコミュニケーション能力を大切にする事を忘れないでください。

1人の自覚を持つべき自己管理能力

仕事に関連する法律やコスト管理、スケジュール管理、経理事務など、独立すれば技術以外の知識やスキルも必要になります。 またエンジニアにはあまり関係ないかもしれませんが、業種によっては、役所の許認可や届出、なんらかの資格取得者が必要な場合もあります。 これらの調査や勉強も独立前から始めておきましょう。 独立して仕事をする際に厄介なのが、これらの自己管理は相当面倒な業務内容になってくると思います・・・ 中でも「初の確定申告」については、確定申告について右も左も分からない状態で業務が忙しくて確定申告が出来る状態ではないと直前になって焦る方も多くいます・・・ 確定申告なんて後からでどうにでもなるだろうと考えを後手にしてしまうと後々作業が面倒な事になってきますので要注意です!! もちろん確定申告以外にもフリーランスになったからやらなくてはならない業務は面倒臭がって後手にしないで、先手でご対応するべきです!!

事業計画をたてよう

売上計画をたてよう

毎月の生活が成り立つためにはいくら必要なのか、独立後の経費はどのくらいかかるのかを把握し、売上目標をたてましょう。 そうすれば、どのような仕事をどの位の金額で、どれくらいの仕事量、時間で行えばいいのかが見えてきます。

同業者を研究しよう

同僚や先輩で先に独立した方の中で、うまくいっている方はいますか? もしうまくいっている方がいれば、直接話を聞いてみましょう。 そして、なぜうまくいっているのか、改善するべきところはどこかなどを研究しましょう。 もし、直接の知り合いでその様な方がいなければ、有名なエンジニアを研究しましょう。 その方のWebサイトやブログを見たり、作成したサービスを研究したり、もし可能であれば、セミナーなどで会って話を聞く事が出来れば大きな前進になるかと思います。

ビジネスプランを確立しよう

たとえば「コーディングの受注で独立する」と決めているかもしれませんが、これではざっくりとしすぎています。 ビジネスモデルや料金体系などのプランについて、きちんと考えておきましょう。

テストマーケティングをやってみよう

できれば、独立前にテストマーケティングの一環として、副業で仕事をしてみましょう。 今の技術やサービス、価格で顧客がつくのか?改善するところはないか? テストマーケティングの顧客にいろいろ話を聞くと、改善が必要なところが見えてくるはずです。

事業計画をたてよう

上の研究を活かして、事業計画書を書いてみましょう。 最初は大雑把なものですが、上の研究をフィードバックして書き直すことを繰り返します。 次第に計画が細部まで詰まってきますし、成功の確率も上がります。

顧客を研究しよう

独立後の一番の顧客は、今までの会社や、今までの会社を通しての顧客です。 フリーランスになっても仕事を回してもらえるように、自分のスキルを磨き、それをアピールしておきましょう。 また、会社を辞める時に関係を悪化させないようにしましょう。 揉めると、顧客になってもらうどころではなくなります。 円満退社が一番です!!(ここで独立した時に重要となるコミュニケーション能力が問われる第一歩かもしれません) 相手の本来のビジネスについてもさらに研究しましょう。 退職して顧客になったら、立場は一段不安定なものになります。 その為には、退職しても仕事を回してもらえるように、一段進んだ提案ができるのが理想です。

人脈を作っておこう

今までの会社や顧客から仕事の依頼が来るのが理想ですが、それも途切れる時が来ます。 新たな仕事に繋がるように、人脈を広げておきましょう。 エンジニアとしての仕事に絡めた人脈づくりには、やはり技術的な話をする場に出るのが一番です。 まずはセミナーや勉強会への出席しましょう。 新しい知識やスキルを身につけ、同業者や顧客候補と知り合える、まさに一石二鳥のチャンスです。 地方からではなかなか参加しづらいですが、機会があればうまく利用しましょう。 地方や海外からでも参加できる方法としては、オンラインのセミナーなどに出席する、さらにSNSなどで情報発信するという手段があります。 情報は発信する人に集まるもの。 自分のスキルに絡めた情報を発信していれば、ネット上でも同業者などの人脈が増えていきます。 SNSは短い時間に流れてしまうので、ポートフォリオサイトやブログなど、発信した情報をストックする場所もつくっておきましょう。

営業ツールを用意する

「独立前の必須アイテム」でも触れますが、営業ツールとなる道具も必要です。 注文から時間がかかるものもあるので、あらかじめ注文しておくか、少なくともどのようなものにするかを考えておきましょう。

名刺、印鑑

名刺はビジネスの必需品。営業ツールの基本です。 顧客と会って打ち合わせするときには、出せるようにしておきましょう。 屋号をつけたときには、自分の名前だけでなく、屋号での印鑑があるといいです。見積書や請求書などに押します。

各種書類

エンジニアでもすべてがデジタルで済むわけではありません。 見積書、納品書、請求書、FAX送信のヘッダーなど、必要な場面はたくさんあります。 これらの各種書類は仕事の度に必要なので、テンプレートを作っておきましょう。 有料ですが、クラウド会計ソフトfreee等のサービスを使えばすぐに使えるものもあります。

ポートフォリオサイトやSNS

「ポートフォリオを作ろう」でも触れましたが、自己紹介となるポートフォリオサイトも営業ツールの1つです。 屋号名や名前でドメインを取れれば完璧です。 またFacebookページやtwitterなどSNSのアカウントも必要なら用意します。 お仕事として使うなら、ID名やプロフィールにも力を入れましょう。

仕事用のスマートフォン

必ず要るものではありませんが、携帯は仕事用とプライベート用を分けておくと便利です。 ただしコストがかかるものなので、ある程度営業利益が出てから考えても遅くありません。 仕事用のスマートフォンを分けておくと、経理処理が楽になります。

さいごに

フリーランスになるのにはたくさんの準備が必要ですが、営業関係の準備は退職前からできることがたくさんあります。 早いうちから準備しておきましょう。