現在、エンジニアが必要な現場には様々なタイプのエンジニアがいます。OSやサーバーの設計をこなすエンジニアに、UIの設計をするエンジニアに、完成後も監視するエンジニア…など、それぞれのエンジニアが、それぞれの得意分野をこなす形となっています。
ただ、現在のような専門分野を持った数十人から数万人に及ぶエンジニアへ仕事の割り振りをする時代は終わりに近づいてきており、これからは「フルスタックエンジニア」と呼ばれる、何でも屋のエンジニアが主流になるとも言われています。
フルスタックエンジニアって、何?
そもそも、フルスタックエンジニアとはどのようなエンジニアなのでしょうか。
フルスタックエンジニアとは、1人でシステムを作れてしまうような技量を持ったエンジニアのことです。
OSサーバーのインフラ設計から構築や運用、それからプログラムの設計や運用、さらにはUIデザインの設計や構築・運用までこなすため、いわゆる「何でも屋」です。
フルスタックエンジニアを目指すべき理由とは?
そんなフルスタックエンジニアを目指すべき理由には、様々なものがありますが、ほぼ全てがキャリアアップのためのものです。
年収が上がる
通常のエンジニア数十人を雇うのを辞め、フルスタックエンジニアを数人だけ雇うことにより、企業はエンジニアとのコミュニケーションに割くリソースを減らすことができます。この分がエンジニアに還元されるのもありますが、何よりの理由としては「専門家を雇う」ことになるからでしょう。
フルスタックエンジニアは高度な知識を保有しており、そしてその知識は企業のシステム構築に注がれます。まだフルスタックエンジニアの存在は珍しいため、企業は「エンジニア」ではなく「専門家」を雇っている感覚になり、結果的に年収が上がるのです。
将来的には「普通のエンジニア」は消えていく…!?
そもそもですが、インターネットの登場によってエンジニア分野の学習難易度は低くなってきています。
プログラミングであれば無料でもある程度は習得できますし、その他の分野でもハードルは下がっています。これにより、素人とプロの中間に値する人が増加し、エンジニア間での競争が激化しています。
また「エンジニア」に求められるスキルが変化しており、従来は納品したらあとは運用と保守をしていくだけ…でしたが、近年ではアジャイル開発やリーンで開発されることが多く、一旦開発してから実際に運用しながら見直しをするスタイルとなってきています。
昔はエンジニアはシステムの開発が終わったら終了でしたが、現在はエンジニアもクライアントもサービス開始からが本番となっていますので、顧客が求めているものに素早い答えを出すには、少人数のフルスタックエンジニアの方が都合が良いのです。
フルスタックエンジニアに必要なスキルとは?
では、そんなフルスタックエンジニアに必要なスキルとはどのようなものなのでしょうか。
最低条件はシステム開発の一連の流れがこなせること
フルスタックエンジニアに求められる最低条件は、システム開発の一連の流れが1人でこなせることとなります。
システム開発の一連の流れの学習は骨の折れる作業となりますが、最初からフルスタックエンジニアとして活躍できる人はほぼいません。今フルスタックエンジニアとして活躍している人も、エンジニアを始めた頃は普通のエンジニアでした。
とはいえこれからの時代、IT技術の高度化はどんどん進んでいき、いずれは中途半端な知識では追いつかない時代がやってくると予測できます。ですから、まずは限られた分野を徹底的に学習し、終えたら裾野を広げていくようにするとやりやすいかと思います。
顧客ニーズやユーザー目線の理解も必要
通常のエンジニアはどこかの工程を担当して「それで終わり」ですが、フルスタックエンジニアはエンジニアの何でも屋をやっていることもあり、顧客ニーズやユーザー目線の理解も必要となってきます。
顧客ニーズの理解はクライアントへのヒアリングやマーケティングで、またユーザー目線は実際の使用感を言語化して知識を深めていきましょう。
物事への柔軟さ
フルスタックエンジニアは幅広いジャンルをカバーするため、物事への柔軟さが必要となってくるエンジニアです。近年増えているアジャイル開発をするには、信念はあるけれどもなかなか動かない人より、柔軟に場面に応じて動ける人の方が向いているのです。
まとめ
近年現場での需要が高まっているフルスタックエンジニア。そのフルスタックエンジニアの年収は高く、案件によってはフリーランスで月100万円以上の報酬がもらうことも可能です。
参入障壁の高さからオーシャンブルー状態となっておりますので、「年収を増やしたい!」と思う方はたどり着くまでに相当の苦労はします。Luxyではそんな方と一緒にエンジニアとしてのプラン設計をしていければと思いますのでお気軽にご連絡下さいね!