モバイルWi-Fiルーターでセキュリティを高めるためのポイント

2016年6月24日

2021年6月18日

Wifi
ノマドと言う言葉が一般的にも認知される様になってきた今日、外で仕事をする方が多く増えてきました。 外でPCを開いている人も今や日常茶飯事です。 そんな中、モバイルWi-Fiルーターを使っている方も多いかと思います。 電波の通る場所であればどこでもネットが使えるので、便利ですよね。 営業などの外回りの仕事をされている方や、仕事場が自由なフリーランスの方であれば欠かせないものかと思います。 ただ、便利な一方で、Wi-Fiルーターを使う時には注意すべきポイントもいくつかあります。 そこで、WiMAXやワイモバイルなどWi-Fiルーターを安全に使うための注意点や設定について解説します。

モバイルWi-Fiルーターでセキュリティを高めるためのポイント

Wi-Fiルーターはとても便利な一方で、設定をしっかりしておかなければセキュリティ被害に合う可能性もあります。 例えば、無断で通信を利用されたり、自分が行った通信を盗み読まれることも考えられます。 この様な被害に遭うと、最悪個人情報の流出につながる恐れがある為注意が必要です!! ただ、設定さえ行っておけば、そういった危険性を大幅に減らすことができます。 安全に使っていくためにも、ぜひWi-Fiルーターの設定を確認しておきましょう。

Wi-Fiルーターの設定

暗号化方式

Wi-Fiルーターを使うときは、必ず暗号化方式を確認しておくようにしてください。 暗号化方式とは、Wi-Fiルーターの無線通信を安全に使うための技術のことです。 暗号化方式にはいくつかの種類があって、端末によって使うことのできる暗号化方式が異なります。代表的な暗号化方式についてまとめておきますね。
  • WEP 暗号化方式の中では歴史が長く、セキュリティレベルも低いです。
  • WPA WEPの欠点を修正した暗号化方式です。TKIPなどはこれの一部。
  • WPA2 WPAをさらに改善した暗号化方式です。AESはWPA2の一部です。
おすすめはもちろん、WPA2やAESなどの暗号化方式です。WEPは危険なので使わないようにしましょう。

SSIDのステルス化

SSIDとは、無線LANの親機を識別するためのIDのこと。「ネットワーク名」と呼ばれることもあります。 スマホやパソコンで、接続可能なWi-Fiのリストを見ることがありますよね。その時に表示されている名称が、SSIDです。SSIDのステルス化とは、このSSIDを隠してしまうことで、他人からの接続を防ぐことを言います。 各端末によって設定方法は異なりますが、設定画面でチェックを入れるだけなど、簡単に設定できる場合がほとんどかと思います。

MACアドレスフィルタリング

MACアドレスとは、無線LANを利用する端末(子機)のことを言います。モバイルWi-Fiルーターに接続する、スマホやパソコンのことですね。MACアドレスフィルタリングとは、この接続可能な端末を制限する方法のことです。 MACアドレスフィルタリングをすると、自分の持っているスマホなど、必要最低限の端末しかルーターに接続できなくなります。他人の端末からは接続できなくなるので、セキュリティも高まります。 MACアドレスは、端末に固有のものです。Wi-Fiルーターに接続させたい端末が3台ある場合は、それぞれのMACアドレスを調べて、3つのMACアドレスを設定します。

プライバシーセパレーターを使う

ルーターを複数人で使っている際に設定しておいて欲しいのが、プライバシーセパレーターです。 これは、ルーターに接続している端末同士の通信を禁止する方法のことです。 通信だけでなく、名称や共有資源についても丸見えになってしまう可能性があります。 特に必要でないなら、プライバシーセパレーターはONにするようにしましょう。 なおプライバシーセパレーターをONにしていると、無線ネットワークを介してプリンターに接続できなくなる場合があります。 その場合は必要なときだけ、プライバシーセパレーターをOFFにする必要があります。

その他の注意点

大切な情報はSSL通信で

個人情報や大切な情報は、できるだけSSL通信でやり取りするようにしましょう。 SSL通信とは、データを暗号化することによって安全にネットを使うための技術のことです。 SSL通信を使うことで、通信内容を読み取られるリスクも大幅に減らすことができます。 SSLに対応しているサイトなのかどうかは、ページのURLを見ればわかります。 URLが「https://」ではじまっていればSSL対応、「http://」ではじまっていればSSL非対応ということになります。 ブラウザによっては、SSLに対応している場合、URLの横にカギマークが表示されていることもあります。

使わない時は電源を切る

基本的なことですが、使わない時はモバイルWi-Fiルーターの電源を切るようにしましょう。いちいち電源をオンオフするのは面倒なのですが、自分の無線LANを放置しておくのは意味がありませんし、リスクもあります。 面倒ですが、利用していないときは電源をオフにしておくようにしましょう。

あとがき

モバイルWi-Fiルーターで注意すべきポイントについて解説しました。少し手間に感じますが、一回設定してしまえば終わりです。ルーターをお持ちの方は、一度確認してみてはいかがでしょうか。