コマンドラインツール「iTerm2」の基本的な使い方と便利な機能まとめ

2016年6月11日

2016年6月11日

mac
Macユーザーにはお馴染みのTerminal(ターミナル)。 デフォルトのツールなのでTerminalを使っている方も多いかと思いますが、実はコマンドラインツールのiTerm2もおすすめです。 画面分割や豊富な設定機能など、Terminalにはない便利機能もあります。 そこで、iTerm2の基本的な使い方と便利な機能についてまとめました。

iTerm2の特徴

iTerm2では標準のtermialよりも便利な機能がたくさんついています。
  • OS X のフルスクリーンモードに対応
  • 画面を縦横に分割するペイン
  • ショートカットキーの利用
  • 色数の多さ
  • 入力補完
  • マウスレスのコピペ
  • インスタントリプレイ
  • Exposé タブ
  • オートコンプリート昨日
  • iTerm2内の文字列検索機能
上記にあげただけでもiTerm2で利用出来る便利な機能のほんの一部です。Terminalよりもずっと便利に使えるようになるはずです。

iTerm2の基本的な使い方

iTerm2を使う上で、まずは使い方や設定方法を解説して行きたいと思います。

iTerm2をインストールする

まずは、iTerm2のインストール方法から。 下記のリンクからiTerm2のダウンロードページをひらき、対応するバージョンをダウンロード。インストールしてください。 iterm2のダウンロードページ 記事執筆時点では、Stable Releasesとしてバージョン2.1.4までリリースされています。ベータ版のバージョン3もダウンロードできます。

基本的な使い方とショートカット

範囲選択&コピー

マウスでドラッグすると、任意の範囲を選択できます。と同時に、コピーもされます。

選択範囲をドラッグ&ドロップ

範囲を選択した状態で、「command」を押しながらマウスで移動。選択範囲をドラッグ&ドロップできます。

ペースト

いつも通り、「command + V」でペーストできます。

ウィンドウの分割

「Shell」メニューの「Split Vertically」で垂直方向に画面を分割します。もしくは「command + D」でもOK。 水平方向への分割は、「Shell」の「Split Holizontally」を選択すればできます。ショートカットの場合は「command + shift + D」です。

ウィンドウの削除

「command + W」で、アクティブになっているウィンドウを削除できます。

ウィンドウの移動

「command + option + 矢印キー」で、分割されたウィンドウ間を移動できます。

新しいタブをひらく

「command + T」で新しいタブをひらきます。

タブを移動する

「ctrl + tab」で、ひらいているタブを順番に移動します。指定したタブに移動する場合は、「command + 数字キー」を使います。

新しい画面をひらく

「command + N」で新しい画面をひらきます。

フルスクリーン

「command + Enter」で、フルスクリーンのオン・オフを切り替えることができます。

iTerm2の便利な機能3つ

ログの自動取得が可能

iTerm2では、ログを自動で取得することができます。 設定方法は、「Preferences」から「Profiles」タブを選択して、該当するプロファイルを選択します。 次に、プロファイルの「Session」タブをひらくと、「Automatically log session input to file:」という項目があるかと思います。ここにチェックを入れて、ログを出力する場所を指定すればOKです。

ペースト履歴が見やすい

iTerm2では、Terminalのペースト履歴が細かく保存されます。 ペースト履歴を見たい場合は、「command + shift + H」を押しましょう。ダイアログ形式でペースト履歴が表示されるので便利です。

検索機能が充実

iTerm2は、検索機能が優れています。 例えば、検索(command + F)でヒットしたテキストはハイライトして表示されます。 「command + G」で、ヒットしたテキストを順に移動していくことができます。「command + shift + G」で逆の順番に移動させることも可能。

ブロードキャストコマンド機能

複数のタブで、同じコマンドを同時実行できる機能です。 TeraTermでも有名な機能ですね。対象のウィンドウで、「command + shift + I」を押してください。 アラートのダイアログが出るので、「OK」を押せばブロードキャストコマンドがオンになります。

iTerm2についてのあとがき

iTerm2は設定項目も豊富なので、自分好みの実行環境を作る事が出来ます。背景色やフォントなんかも変えられるので、いろいろと試してみてください。