初めてのスマートウォッチの選び方

2016年8月18日

2016年8月18日

次にくるくる!と言われながらなかなか来ないのがウェアラブルコンピュータの時代。 メガネ状、コンタクト状など、話題にはなっています。 現実的に発売されている代表がスマートウォッチですが、仕事で使っている人はあまりいないかも? 仕事にも使えるスマートウォッチはどう選ぶのか、考えてみましょう。

どんな機能が必要?

スマートウォッチには、何種類もの機能があります。 あなたに必要な機能はなんですか? どんな機能が必要かは人により違いますが、基本的な機能と、あればうれしい機能を確認します。

基本的な機能は?

スマートウォッチなので、まずはスマートフォンと連動することがポイントです。 安いモデルは基本的な通知機能がメインになっています。
    • Bluetoothでスマートフォンと接続する
Bluetoothで接続していれば、最低限スマートフォンと連動して通知することはできます。 連動するにはスマートフォン側に専用アプリをインストールします。
    • スマホに何かあったら通知する
メールや着信などを通知します。Twitterなど、他のアプリからお知らせも通知できるものもあります。 スマートフォンを見なくても、さり気なくメールのタイトルや発信者がわかります。 スマートフォンの電池が少なくなった時にも通知してくれるのは便利です。 通知には音、光、文字、バイブレーションなどがあります。
    • 日本語への対応
メールのタイトルや発信者がわかるためには、ある程度日本語に対応している必要があります。 ただし、中国製のもので安いものは、中国語フォントを使っているので日本語が化けることがあります。 化け方にも規則性があるので、慣れるとだいたいわかります。
    • ある程度電池の持ちが良いこと
できれば数日は充電しなくていいくらいの電池は欲しいです。 機能が多く液晶が大きくて見やすいものは電池がもたないので、充電しやすい形であることも大事です。

あるとうれしい機能は?

実は、スマートウォッチとしてのイメージにあるような操作は、高級機にしかありません。 すべての機能を備えているモデルは限られます。
    • スマートウォッチから返信できること
意外ですが、双方向性が確保されているスマートウォッチばかりではありません。 スマートウォッチには通知がくるだけで、返信はスマートフォンでというものも多いです。
    • リモートで音楽再生、カメラ撮影、ハンズフリー通話など
通知以外の機能をコントロールできるスマートウォッチも少ないです。 スマートウォッチでいろいろな操作ができる、というイメージはこの機能から来ているものが多いですね。 この2つの機能、スマートウォッチからの返信やコントロールは、Bluetoothだけでなく、Wi-Fi接続を利用しています。
    • 腕時計になること
何も操作していないときは画面が真っ黒になっているものも多いです。 「腕時計」であるためには、常に時計画面が表示できる機能が必要です。 ただし常時表示には電池を消費します。
    • 耐久性、耐水性
ある程度の生活防水機能があると、雨の日も安心して使えます。 時計なら防水のものも多いですが、スマートウォッチは精密機械なので、防水でないものも多いです。
    • アクティブトラッカー
スマートウォッチには、活動量計機能があるものが多いです。 歩数計などの簡単なものから、心拍計など高度なものまでありますが、どこまで対応しているかは機種によります。
    • iPhone、Android双方で動作すること
iPhoneしか使わないならApple Watchでもいいですが、安いものはほとんどAndroid用が多いです。 iPhoneも使うなら、両方に対応している必要があります。
    • カラー表示
通知のみの機種では、白黒のみの表示も多いです。 腕時計らしい画面を表示したり、壁紙を表示したければカラー表示が必要です。

見た目はけっこう大事

スマートウォッチがあまりビジネスの場で見られないのは、スマートウォッチらしい外観も原因です。 Apple Watchならブランド力で押し切れそうですが、なるべく「腕時計」らしい見た目のものの方がすんなり使えそうです。 安い機種はスマートウォッチらしい雰囲気なのですが、かなりチープな外見でスーツには似合いにくいものが多いです。 スーツをあまり着ないフリーランスのエンジニアなら、職業柄、スマートウォッチらしい外観でも構わないでしょう。 腕時計らしくシンプルで高級感がある外見なら、エンジニア以外でも使いやすいです。 時計部分のケースが丸く、アナログ時計表示になっていれば、腕時計らしい感覚で使えます。 ベルトを替える機能があれば便利ですが、気に入ったもの1本でもかまいません。 スマートウォッチは、スマートフォンとペアリングされているので毎日替えられません。気に入ったものを選びましょう。

機種はどう選ぶ?

次の項目に当てはまるものから、好みで選びます。
  • 返信したいか、通知だけでいいのか
  • 外見
  • 予算
機種選びに重要な価格帯ですが、幅が広すぎるので、予算を先に決めましょう。 通知のみの通知のみのものなら数千円から入手できます。 高機能なもの、見た目の豪華なものは数万円以上します。 スマートフォンがAndroidなら、高級機からチープなものまで選択肢は幅広いです。 必要な機能と好みに合わせて選べます。 安いものは聞いたこともないメーカーも多いので、自分のスマートフォンとの相性が気になる場合は、Amazonなどのレビューを参考にできます。 iPhoneユーザーならまずはApple Watchが選択肢に入りますが、まだ高価です。 Appleとは関係ないメーカーから、AndroidとiPhone両方に対応した機種がもう少し手に取りやすい価格で発売されています。 逆にApple WatchはiPhoneとしか接続できないので、Androidも使っている人には対象外です。 当たり前ですが、1つのスマートウォッチとペアリングできるのは1つのスマートフォンです。 機種変更するときにいろいろなスマートフォンを選びたい人は、Apple Watchでは困るでしょう。

最も便利な機能…それはずばり「通知機能」!

私は通知のみのごくチープな機種を愛用しています。 操作はジェスチャーがメインなので、初見で使うのはちょっと面倒です。 通常の画面は黒くて、通知があるときだけ表示されます。 時計画面はジェスチャーで表示されます。 通知機能は実用的です。 メールやメッセージのタイトルがわかれば重要なものだけ見ればいいですし、バッグの中にあっても、着信に気づきやすいです。 スマートウォッチというと男性向けアイテムのイメージがありますが、実はスマートフォンをバッグに入れている女性に便利です。 つけっぱなしにしていれば歩数計なども使えます。 アラームは機種によりますが、音やバイブレーションが小さくて気づかないこともあります。 健康管理機能はあまり興味がないのですが、健康に注意するという効果はあるかもしれません。 充電は普通のUSBなので、特殊な充電器が要らないのは便利です。 ただし電池が完全に切れると時計やペアリングが止まるので、一度同期しなおすのがちょっと面倒です。

まだまだ発展途上

なかなか普及しないスマートウォッチ。買って使ってみると、なかなか面白いアイテムです。 意外に実用性もあります。 ただし、機種選びひとつとってもわかりにくいところがあります。 いろいろなメーカーがいろいろなアイテムを作っているので面白い状況なのですが、その分情報が収集しにくく、機種の比較がしづらいのです。 スマートウォッチを使うためにいろいろ情報収集したり、使い方を調べるというプロセスがもう少し簡単になれば、もっとスマートウォッチが普及すると思います。