ITエンジニアに今後生き残る為に必要なスキルとは?
現代のビジネスでITはもはや必要不可欠なものとなっています。どの企業もITの知識がある人材が欲しく、即戦力のプログラマーはいつだって引く手あまたです。一方で以前のようなHTML、CSSさえかければ速「ITエンジニア」と呼ばれるような時代ではなくなってきています。
皆がプログラミングを勉強し始めているので、他のライバルとの差異化も考えなければなりません。今まで通り教科書通りにプログラミングを順番に学んでいけばいいという雰囲気ではなくなってきました。
さらに今後の人工知能の発達に伴い今後多くのIT系の仕事は自動化していくと言われています。
ただ全てのITの仕事が人工知能に奪われてしまうわけではなく、人間にしかできないITエンジニアリングがあることも確かです。
このような状況の中で今後ITエンジニアとして生き残って行くために必要なスキルとはなんなのでしょうか?
Javascript、JAVA、PHP、Rubyのような鉄板プログラミングスキル
すでに実機言語ではなくWebアプリの時代になっています。なので今後、少なくても10年の間は、これらの言語のうち一つをマスターしておけば食いっぱぐれはまずないでしょう。
中でもJS(Javascript)をとりあえず勉強しておくことを強くお勧めします。ほとんどの新しい言語、プラットフォームはほとんどの場合JSが用いられています。数多くのアドオンも出ていて、非常に基本的な言語ながらやりたいと思ったことはほぼこれ一つで可能です。もちろんそれだけユーザーコミュニティーの数も数え切れないくらいあるので、困った際解決策も簡単に見つかります。JSを学べばプログラミングの基本を簡単に学ぶことができます。
しかしJSは人気言語だけあって仕事として使うという意味だと競合は多くなります。JSだけでなく他のオープン系の言語、例えばJAVA・PHP・Rubyも学ぶべきです。多くの企業のシステムは上記の言語を用いており、人気言語にも関わらずエンジニアが不足している状態です。
特にJAVAは最も多くのシステムで使われている言語で、Webサービスだけではなく企業が社内で使う業務システムにも広く使われていますし、Androidアプリ開発にも多く使われています。
サーバーサイド言語として使われることの多いPHPは未だに重要な言語であることは間違えありませんしHTML、JSの知識をそのまままるまる使えるので一気にできることのバラエティーが増えます。Rubyは現在グループで大規模なWebサイト制作開発はRuby on Railを活用しているケースが非常に多いです。
チームでの制作、企業への就職を考えるならRubyも見逃せません。
もちろんJSをそのまま極めるのもいいかもしれません。JSは使えても深い知識があるJSマスターは未だに少数でだからこそ重要だからです。プログラマだけでなくプロジェクトマネージャーなどの管理側もこれらの言語を抑えておくことはコミュニケーションを円滑にする上で大事だと思います。
最先端技術の知識とPythonのような最先端技術を使いこなせるプログラミングスキル
人工知能やロボット等の発達にともない、多くの仕事は無くなるのではないかと言われています。エンジニアも例外ではありません。ひと昔前だとホームページの制作は高額でもホームページ制作会社等に発注していましたが、今はWordpress等のCMSが発達してきてホームページ制作会社に頼まなくても本格的なホームページが簡単に制作できるようになりました。技術が進歩することでエンジニアの仕事が減ってしまう例です。
そのため最新技術に飲み込まれるのではなく、最新技術を使いこなせるためのプログラミング技術と知識を学びましょう。
人工知能(AI)
いま話題の人工知能。日々、研究者たちが研究論文を出しそれに基づいてエンジニアでも使用できるライブラリも作成されています。
人工知能はまだまだ黎明期で仕事は少ない状況ですが、必ず市場は大きくなっていくため人工知能使いこなせるエンジニアは重宝されるようになるでしょう。
ロボット
ロボットは人工知能と非常に相性が良く、ロボットの開発も今後増えて行く技術です。実際にホテルや百貨店の受付にロボットを導入しているケースもあります。
こちらもまだまだ仕事は少ない状況ですが、ロボット自体の開発だけではなくロボットが普及するにつれてロボットに搭載されるアプリの開発の仕事は増えていくと思われます。
ビッグデータ解析
技術の進歩によって、今まで取得できなかったデータを膨大に取得できるようになりました。膨大なデータを取得したさまざまな企業はビッグデータを解析することで様々な相関関係を見つけ、それをマーケティングに反映させようとしています。
例えばビッグデータを解析して「朝リンゴを食べる人の方が、ホームページの滞在時間が50%長い」のような結果が出たとします。因果関係は無さそうでも相関関係があるため、朝リンゴを食べる人にアプローチするようなマーケティングをすることが有効であることに気付けるのです。
またこれに付随してビッグデータを取得するためのアクセスログ等を自動で収集するようなインフラ周りの仕事も増えてきています。
セキュリティ
IT化されて便利になればなるほど企業はより一層セキュリティに注意を払う必要が出てきます。特にサーバセキュリティ対策や運用のインフラ周りの仕事はかなり多くなってきています。インフラだけれはなくアプリ側でもセキュリティに関する知識・技術を極めればこれから先食いっぱぐれることはないでしょう。
IoT
モノがインターネットに繋がっていきます。
アプリを使って鍵が開けれるようになったり、車がネットワークを通じて自動運転されたり。
現在も市場が大きくなってきている分野です。スマートフォンアプリと非常に相性が良いのでAndroidやiOSアプリを使用できる方がIoTの分野では重宝されるでしょう。
特にPythonは人工知能やロボット開発・ビッグデータ解析で多く使われている言語ですので、その道に進む方は必ず取得しておくべき言語です。
英語
IT、プログラミング言語の最新技術の多くは海外からの情報が多いため、英語は非常に重要です。
そしてこれからのITエンジニアが今後生き残るためには確実に英語が必須になってきます。グローバリゼーションが叫ばれたのはもうだいぶ昔のことで、今や東京の街で外人を見ないほうが珍しくなってきました。
東京オリンピックも決まりますますこの傾向は進むでしょう。無論、というかむしろIT業界のほうがこの傾向は強く、海外の企業と共同でチームを組んで仕事をする機会もますます多くなってくるでしょう。
チーム内の大半が海外の人で英語で会議なんていうのも珍しくは無くなってきました。逆にもし英語ができないとなると外国人労働者のほうが優先的に採用されるというケースも多くなってくるはずです。
英語ができれば全世界に向けてのビジネスも視野に入れることができます。コードだけ書いてればいいという時代では無くなってきました。
学生時代苦手だった方ももう一度中学校の教科書から始めてみてはいかがでしょうか?
セルフマネージメントスキル
もはや終身雇用と呼ばれる日本の伝統的なシステムでの雇用形態は終わりを告げ、人の流動性が高くなり、会社を辞めて転職、という話はあたりまえになってきました。
特にITの世界の場合は顕著で、セカンドキャリアや独立、そして場所を選ばないた特性からフリーランスという道を選ぶ方も少なくなくありません。そしてそのようなキャリアを選ぶITエンジニアはより一層増えてくると思います。
だからこそセルフマネージメントスキルは大事になってくるでしょう。
本当に今までいたところから独立しつしてやっていけるのか、その計画で採算・見積もり・収支は合ってくるのか、自分がどういう性格で、なにが欠点でどこが長所でということをしっかり把握し、自分を客観的にみながら行動していくことが求められます。
例えば有名IT企業Evernoteでは全社員に出社義務がないことが有名ですが、そのような自由が認められた場所でいかにしっかり結果を出すのか、といったところを今一度見つめなおさなければなりません。
めまぐるしく移り変わるIT業界であるからこそ自分の立ち位置をしっかりと見極めなければならないのです。
プロジェクトマネージメントスキル
セルフマネージメントに次いでプロジェクトマネージメントスキルも重要となってくるでしょう。
ひと昔前は一人でコーディングして作業を全て一人で完結させるというスタイルがメジャーでしたが、大規模Webアプリケーションがどんどん出てきている今、それだけでは不十分です。
チームでプロジェクトを進める必要があるのですが、そうなるとプロジェクトマネージメントスキルは欠かせません。誰がなにが得意で、いつまでに誰がどこまで進めるのか、そのモジュールを統合して組み合わせるリーダーは誰なのか、などの進行をしなければなりません。
あなたがマネージャーになる必要はないと思われるかもしれません。
しかしマネジメントができると個人で仕事の相談を受けたときにどのくらいの予算・人数・納期なら達成可能なのかということにすぐに受け答え可能になってきます。これからの時代のITエンジニアには必要なスキルになってくるでしょう。
文章力
英語、セルフマネージメントのスキルに通じることなのですが、文章力も大事なスキルです。
チームでプロジェクトをすすめていくときは今自分がどういう状況でなにが問題なのかということを明確に記さなければなりません。
もし今後増えていくであろうフリーランスとしてやっていくのにもいくらエンジニアとして腕があったとしても、クライアントを引きつける魅力的な提案を書かなくては仕事を取ることができません。
分かりやすく綺麗に整ったコードは管理がしやすく、チームで作業するときは特に必要な要素であります。それと同じように文章も綺麗で、整っていてわかりやすければ、他社の信頼を勝ち取ることができます。
ぜひこのスキルも身につけておきましょう。
常識力
先ほどグローバル化が進むとありましたが、逆に、それでも日本独特の「常識」というものはまだ必要です。
なぜならほとんどの場合日本人と仕事をするからです。
日本での仕事はまだまだいわゆるしきたりというものが強く残っているので例えば、挨拶をしっかりとする。メールは24時間以内に返す。ちゃんと敬語を使う。など日本だけではなく世界共通して必要最低限のマナーは覚えておくとストレスなく作業に打ち込めます。
人間としてしっかりしたスキルをつけることも大切です。
情報取集スキル
「ITエンジニア」を名乗っている以上、情報には敏感にならなくてはなりません。
どこの企業がどういう仕事、ポジションを出しているのかはもちろん、最先端のテクノロジーに目を向けることや他業界でなにが起こっているのかにも目を向ける必要があります。それによって感性が刺激され、新たなアイデアやビジネスチャンスの種を発見できるかもしれないからです。
流行り廃りのサイクルの早いIT業界ですのでトレンドにはいち早く、敏感にキャッチしなければ今後生き残っていくのは難しいでしょう。
我々が最先端の業界にいることを自覚して、面白いことを見つけて面白いものをどんどん作っていきましょう。例えばVR、AR業界または医療IT業界はまだまだ模索が続いていますが次に大きなブレイクスルーを起こすことは間違いないです。
アート力
冒頭で述べましたが、人工知能によって仕事が奪われて行くのは今や明らかでしょう。
それがいつになるかはまだまだ誰もわかりませんが、いつその時がきてもおかしくありません。それに一番影響を受けないのがクリエイティブ業界でしょう。アートは人間の感性によるものだからです。
決して単純作業では成し得ません。先ほども述べたVR、AR業界などアートに関わるものはこれからも残っていくので今後を考えていく上でオススメです。アートな発想が新しいビジネスチャンスを生む可能性も大いにあります。
まとめ
どのようなスキルであってもあるに越したことはないですが、エンジニアとして今後生きていくためには今回述べたものはいずれも重要になってくるのでぜひ抑えておきましょう。
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