仮想化ソフトの特徴やメリットまとめ(VMware Fusion、Parallels、VirtualBox)

2016年7月25日

2021年6月18日

仮想化ソフトまとめ
みなさんは仮想化ソフトを使っていますでしょうか?Windowsでしかリリースされていないアプリが使いたい時や、ローカルの開発環境を立ち上げる時に役立ちます。 本記事ではMacで使える代表的な仮想化ソフトをご紹介します。仮想化ソフトを考えている方は参考にしてみてくださいね! ※料金やプランなど、ソフトの詳細については記事執筆時点のものです。

代表的な仮想化ソフト3選

VMware Fusion

VMware Fusion http://www.vmware.com/jp/products/fusion Macで仮想化を行うためのソフトとして有名な、VMware Fusion。アメリカのVMware社が開発した製品で、VMware Fusion以外にもVMware WorkstationやVMware Infrastructureなどいくつかの製品ラインナップがリリースされています。有料です。 仮想化ソフトは一般的に、パソコンの動きが遅くなるもの。メモリやCPU、ディスク容量などを使うことが理由なのですが、その中でもVMware Fusionはメモリの使用量も少なく、割と軽快に動作してくれる特徴があります。また動作の安定性もウリの一つ。普通に使っている分にはほとんどエラーも出ませんし、安心して使っていくことができます。 デメリットは、ソフトの料金がやや高めなこと。例えば後述するParallels Desktopと比較すると、1,500円ほど料金が高くかかります。 価格:9,900円(VMware Fusion 8)

Parallels Desktop

Parallels Desktop http://www.parallels.com/jp/ Parallels Desktopは、2006年からスタートした仮想化ソフトです。歴史が長いこともあって、VMware Fusionと並んでとても広く使われています。 Parallels Desktopの特徴ですが、グラフィック性能が優れているところがあげられます。3Dグラフィックスの処理にも強いので、ゲームや動画処理には最適。またWindowsとの親和性が高いので、日常的にWindowsを動かしたい方にもおすすめです。VMware Fusionと同じく、動作も安定しています。 一方で、デメリットは動作が重めなこと(メモリを多めに使う)や、ソフトの購入やアップグレードに料金がかかることです。 価格:8,500円(Parallels Desktop 11 for Mac)

VirtualBox

VirtualBox https://www.virtualbox.org/ Oracle社が開発しているオープンソースの仮想化ソフト、VirtualBoxです。 上でご紹介した2つのソフトに比べると、操作性や安定性は劣っていますし、機能も多くはありません。とはいえ、凝った使い方をしないのであればVirtualBoxで十分なユーザーは多いはず。開発も精力的に行われているので、機能面の充実も望めます。 サポートが受けられないことや、設定の難易度が高いことはデメリットですね。エンジニアであれば大丈夫でしょうが、非エンジニアや一般ユーザーが利用するには少しハードルが高いでしょう。 価格:無料

仮想化ソフトを選ぶときの注意点

仮想化ソフトを選ぶとき、料金や機能以外に気をつけるべきポイントはあるのでしょうか?記事の最後に、仮想化ソフトを導入したり使っていくときのポイントを2つだけ取り上げておきますね。

仮想化ソフトの変更は少し面倒

稀にあるのが、仮想化ソフトを変更したいとき。OSをアップグレードしたことで仮想化ソフトが動かなくなったり、ソフトの更新やアップグレードに料金がかかることもその理由です。ただ、仮想化ソフトの変更は、少し面倒。 ググってみればわかるのですが、仮想化ソフトの引っ越しがうまくいかない、という情報はたくさん見つかります。例えば、VMware FusionからVirtualBoxに引っ越す場合は、VMware Toolsをアンインストールしたり、仮想マシンの断片化をオフにしてファイルをまとめたりしなければいけません。 ただし、面倒なだけで出来ないわけではありません。でも、できることなら手間は減らしたいですよね。どんな使い方をするのかを決めて、慎重に使うソフトを選ぶようにしましょう。

ライセンスは必要

仮想化ソフトを利用する際も、ライセンスは必要です。例えばParallels Desktopの場合は、Windows10は1台のパソコン、もしくは1台の仮想環境のみで利用可能となっています。 この場合、MacでWindowsを動かすことになったとします。仮想マシンとBoot Campを、両方試してみたいこともあるかもしれません。その場合、Windowsのライセンスが2つ必要になってしまうのです。注意しましょう。

あとがき

仮想化ソフトについてご紹介しました。Macの場合は、Boot Campを使ってWindowsなどのOSを動かす方法もあります。ですが、いちいちOSを起動し直さないといけないので手間ですよね。仮想化ソフト、便利なのでぜひ活用してみてください。