JavaScriptを使ったシステム開発では、フレームワークの利用が欠かせません。
プログラミングの生産性を向上させることができますし、保守管理の工数を減らすことにもつながります。
その為、各フレームワークの書き方を知る必要はあるのですが、それも最初だけですので手間の掛かる事もありません。
フレームワークを使う事で、システム開発の各フェーズで様々なメリットが得られることでしょう。
そこで今回は、システム開発で採用されることの多いJavaScriptフレームワークについてまとめてみたいと思います。
これからJavaScriptを使った案件に取り組む方だけでなく、最近のフレームワーク事情に興味がある方にもご参考頂ければと思います。
人気のJavaScriptフレームワーク5選
AngularJS
https://angularjs.org/
JavaScriptフレームワークとして、圧倒的な人気のAngularJS。検索エンジン最大手のGoogleが開発した、フルスタックのフレームワークです。MVCアーキテクチャを採用していて、双方向のバインディングやルーティングなどの機能が盛り込まれています。
現在、AngularJSの進化版であるAngular 2がベータ版としてリリースされています。AngularJSの特徴を受け継いではいるものの、機能面では違いも見られます。Angular 2の導入を検討する場合は、慎重に行うようにしましょう。
React.js
https://facebook.github.io/react/
React.jsは、Facebookが開発したJavaScriptフレームワークです。FacebookやYahoo!などの大手サイトで採用されていることもあり、近年急激にシェアを伸ばしています。
React.jsはMVCのViewにあたる部分を構築するフレームワークで、Fluxを採用していることからシンプルに実装していくことができることが特徴です。スケールしやすいこともメリットですね。
Aurelia.js
http://aurelia.io/
JavaScriptフレームワークの中でも新しい部類に入る、Aurelia.js。2015年にリリースされたばかりです。React.jsと同様、最近注目を集めているJavaScriptフレームワークの筆頭と言えます。
特徴としては、AngularJSなどの主要フレームワークをベースに最新の機能が盛り込まれているところ。双方向バインディングやルーティングのほか、モジュール構造、Ruby on Railsと同様の「設定より規約」の思想が盛り込まれています。
Knockout.js
http://knockoutjs.com/
Knockout.jsはMVVM(Model、View、ViewModel)アーキテクチャを採用しているJavaScriptフレームワークです。AngularJSやReact.jsなどの大手フレームワークと並んで、世界的に人気です。
機能としては、HTMLとJavaScript間でのデータバインディングに特化しているところ。機能が限定されている分、習得や導入のコストは低いと言えるでしょう。カスタムバインディングを設定することも可能です。
Vue.js
http://jp.vuejs.org/
Vue.jsもJavaScriptフレームワークとしては新しい部類に入ります。シンプルに記述できる点が最大の特徴でしょう。規模の大きな案件にはあまり向いていないかもしれませんが、スピーディに構築できることは大きなメリットになるかと思います。
Vue.jsが使いやすいことの理由は、機能が限定されていること。双方向データバインディングに特化しているので、学習コストも低く済むはずです。Knockout.jsのように、MVVMアーキテクチャを採用しています。
フレームワークとしてのあとがき
プロジェクトエンジニアの技術レベルが統一されていないときにも、フレームワークは効果を発揮してくれます。
フレームワークは、流行り廃りも激しいです。
今回は2016年版の初心者の方にも使える各フレームワークの開発方針もチェックしながら、ベストな選択をしていっていただければと思います。